REPORT「土佐の植物暦」山好き社員の散策レポート
「土佐の植物暦」
山好き社員の散策レポート
No.4
北風ピューピュー、冷たい風が山の頂を吹き抜けます。尾根を越えていく風はザワザワと木々を揺らし、吹き止むとたちまち樹林はひっそりとします。山道も雑木林も一見、冬枯れの光景ですが、目を凝らすと赤く熟した果実があちこちに。「土佐の植物暦」を手に冬の彩りを探しました。
真っ赤な彩り、あちこちに
はるか太平洋を望む高知市南郊の鷲尾山。山頂の標識に小さな正月飾りが付けられていました。切り口鮮やかな青竹にマツ葉、赤い実はナンテンでしょうか。真っ赤な彩りがひと際映えています。
この時季、野山に花はなくなっても「赤く熟れた実がある!」。 意を強くして雑木林に分け入りました。

「ああだ」「こうだ」も楽しい
落ち葉が幾重にも積み重なったフカフカの足元。ザクザクと踏みしめながら進んで行くと、ほどなくして光沢がある濃い緑色の葉っぱの間から赤い実の固まりが目にとまりました。
早速「植物暦」を開くと―。1月のページは赤い果実が数多くあります。写真と何度も見比べ、解説文を読み込んだ結果、アオキと結論づけました。「ああだ」「こうだ」と仲間とのやり取りも楽しい。
思いをめぐらせ
山を下りた里の山辺にも赤い実があちこちに。カラスウリ、サネカズラ。この本を手に取るようになって、それまでは気にとめることもなかった自然の営みに気づくようになりました。
また、週末によく利用する施設で一輪ざしに生けられた山野草を目にすると、帰宅後に本を開くようにもなりました。花一輪に思いをめぐらせ、野山で季節の草花を摘む人を想うと、しみじみとした気持ちになってきます。
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