REPORT「土佐の植物暦」山好き社員の散策レポート

「土佐の植物暦」を片手に高知の山や公園を散策してみました!

「土佐の植物暦」
山好き社員の散策レポート
No.6

春ですね。先日、道ばたでシロバナタンポポを見かけました。かつて高知県でタンポポといえば白い花でしたが、いつの頃からか、黄色いセイヨウタンポポなど外来種の方が多くなっているそうです。
シロバナタンポポが表紙を飾る「土佐の植物暦」は、もともと県内に生育している在来植物ばかりを紹介しています。3月のページはシロバナタンポポから始まり、順番に読んでいくと終わりごろにトサミズキ。その解説にハッとさせられました。
「野生のものは高知県にしかないため、土佐の名がついた」。いわば郷土を代表する固有の在来種です。何とか探し出してこの目で見たい!そう思わずにはいられません。

蛇紋岩地に生える

手がかりは蛇紋岩(じゃもんがん)です。本の解説には「低山の蛇紋岩地の明るい林に生える」とあります。蛇紋岩地に関する研究資料をいくつか読むと、高知市近郊では逢坂峠付近から北の山に沿って円行寺~柴巻~鏡へとつながる帯状の地層に蛇紋岩の露出が点在しているとのこと。週末に何度か足を運んだ山で、ようやく見つけることができました。

個性的な花

早春を思わせる淡い黄色。少し白っぽい小さな花が房状に連なっています。葉っぱがまだ生えていない枝に咲くのでよく目立ちます。しかも下向きに。かなり個性的ですね。木立が明るく感じられ、ひと足先に春のたたずまいです。

春をリアルに

今年は春を迎える季節感がなぜか、とてもリアルでした。先月から「植物暦」の2月、3月を飽きずに見ていたからでしょうか。道ばたで目にした花を本で調べたり、逆に本の花を野山で探したり。

タンポポ、ユキワリイチゲ、フキノトウ、アセビ、ハマエンドウ。春を告げる野花を意識すると、はっきりと春を感じることができました。こんな感覚は今までになかったことです。きっとこの本のおかげでしょう。

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